家庭教師
学力の格差がさけばれる昨今、学習塾に通うだけではなく、家庭教師について予復習や受験対策をおこなう子どもは少なくありません。ひとりで大勢の塾生を指導する学習塾の講師にたいして、家庭教師は基本的に、生徒の家に出向いてマンツーマンで指導します。相手に密着した指導によって、ひとりの生徒の学力や苦手な分野をくわしく知り、よりその生徒に適した指導をおこなうことが可能。登校拒否児などの集団学習に向かない生徒にも、利用されることの多いシステムだといえるでしょう。
家庭教師という職業のイメージとして、有名大学卒などの高い学歴が要求されると考えられがちです。しかし、学歴と家庭教師の能力は必ずしも一致しません。むしろ重要なのは、教師の人間性。約束の時間に遅れるなど、生徒やその親に不信感をいだかれるような言動が目立つ人では、いくら学歴が高くとも家庭教師として失格でしょう。生徒それぞれにカウンセリングをおこない、適した勉強方法を研究してゆくぐらいの向上心をもつ人が望まれます。子どもの立場からすれば、好きな先生や仲のよい先生の授業は、たとえ嫌いな科目でもがんばれるもの。生徒や親との信頼関係をうまく築き、勉強したいという意欲を引きだすことが、家庭教師にとって最も大切なことではないでしょうか。
家庭教師は、家庭教師派遣会社に登録したり、知り合いの紹介を頼ったりと、さまざまな方法で働くことができる職業です。また、最近はインターネットを利用した求人もすくなくありません。家庭教師としての資格は特に必要とされませんが、勉強を教える仕事なので、ある程度勉強するコツをつかんでいたほうが有利でしょう。もちろん、教員免許の保持者や、大学などでの教育課程の履修者であれば、新規に生徒を獲得する場合に強力なアピールポイントとなります。料金はまちまちですが、仲介業者などを通さずに両親から直接に報酬を受けとるのであれば、1授業あたりで1000〜5000円くらいが、一般的な相場であるといえます。
少子化がさけばれる現代社会。子どもの数が減少するいっぽうで、両親が教育にかける投資額は上昇の傾向にあり、家庭教師の需要は減ることがありません。しかし、大半の家庭教師は大学生などのアルバイター。この職業のみで生計を立てている人は、一部のカリスマ的なプロフェッショナルをのぞけば、それほど多くないようです。また、生徒の目指すレベルによって、仕事の大変さにもかなりの幅が出るのが、家庭教師の特徴。ときにはがんばってもなかなか成績が伸びない生徒もいます。しかし、親身になって指導した結果、成績が上がったり受験に合格する生徒の姿を見ることは、かけがえのない達成感と喜びを感じさせてくれるはずです。
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